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[FDclone-users:00242] Re: FDclone 2.04c has been released



 しらいです。

In Message-Id <20031015140538.08A7553DCB@yuka.unixusers.net>
        Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
>  しらいです。

>  以下は HISTORY より今回の変更点の抜粋です。

 では例によって変更点の解説をば。


> 	Cygwin 対応。

 [FDclone-users:00235] から始まる thread で述べられていると
おりですが、Cygwin も version 間の差異が激しいようですので、
古いものには対応出来ていないかも知れません。何か支障あれば報
告して下さい。
 あと、[FDclone-users:00240] で触れた端末 bug ですが、一応
FDclone 側で回避策を講じておきました。pipe の受け側で select()
により待たせることで、親ばかり先に進まないようにしています。
 送り側で出力が無かった時に永久に待ち続けると困るので、0.5
sec だけ待ってます。勿論、それまでに出力が確認出来れば、即座
に先に進みますが。
 0.5 秒というのは、レスポンスに対する人間の待ち時間としては
精一杯の時間だと思います。これ以上待たされるとはっきりと気づ
かれてしまうでしょう。


> 	標準入力リダイレクト時に挙動がおかしかった点を修正。

 これも [FDclone-users:00235] 以降の thread を参照して下さ
い。


> 	PRECESEPATH 指定時に情報表示されなかった点を修正。(MS-DOS 版)

 PRECEDEPATH の処理はキー入力待ちの間に行なっているのですが、
端末入出力 routine は UNIX と MS-DOS とで別個に実装されてい
て、そのうち MS-DOS 側ではこの処理が実装されていませんでした。


> 	IRIX でアーカイブブラウザの表示内容がおかしかった点を修正。

 IRIX の tar(1) って、t option で file size 情報を出力しな
いんですね。長いこと使ってて私も全然気づいてませんでした。ど
うやら出力させる option もなさそうです。
 仕方ないので IRIX tar 用の format を追加しました。


> 	アーカイブブラウザがフリーズすることがあった点を修正。

 指定された format によっては、archiver 出力を永遠に待ち続
けてしまうことがあり得る実装になっていたので、出力が無くなっ
たら loop を抜けるように改めました。
 1 file 辺りの情報が複数行に渡っている出力用の format を用
いた解析中に、1 file 分の出力が完結しないまま EOF に達してし
まうという条件下でのみ発生していました。
 正しい format 文字列を指定していれば発生し得ないんですけれ
どもね。


> 	内部コマンド exec でリダイレクト時にフリーズしていた点を修正。

 「exec 2>log」みたいな redirect は shell script では定石な
んですが、これを用いると null pointer を参照しに行ってしまっ
ていました。
 「make sh」や「make bsh」で作成される簡易 shell ではこの支
障は起きなかったので、ずっとチェックから漏れてしまっていまし
た。

                                               しらい たかし