[FDclone-users:00320] Re: FDclone-2.05h has been released

[Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>]

　しらいです。

In Message-Id <20040729181419.6D25E40C3FB@yuka.unixusers.net>
        Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
> ＃　テストを兼ねて．．．。

　何度もテストしてすみませんでした。MHonArc の version 上げ
たら仕様が変わっていて慌てました．．．。


> 　過日 fj.sources に FDclone 2.05h の patch を投稿しましたの
> でご案内申上げます。full package は以下の URL で順次公開され
> ていくと思います。

　「本日」でなく「過日」となっているのは、release 日になって
突然 ML server が止まってしまったためです。fj と vector には
7/27 中に release したのですが。
　では遅くなりましたが解説です。


> 	fdsh から引数付で fd を起動した時にフリーズしていた点を修正。

　[FDclone-users:00313] を参照のこと。


> 	./.. をパス名に含むファイルを納めたアーカイブの展開ミスを修正。

　[FDclone-users:00309] から始まる thread を参照のこと。

　「.」に関しては FD-2,05g での embug ですが、「..」の方は多
分最初からずっと対応出来ていなかったと思います。まぁ普通そん
な archive は作りませんが。


> 	日本語ファイル名へのシンボリックリンク表示の文字化けを修正。

　[FDclone-users:00310] を参照のこと。


> 	入力文字列の大文字小文字変更機能のカーソル位置指定ミスを修正。

　pathname や command のような文字列を入力する時には、PageUp
及び PageDown キーで cursor 位置の文字を大文字化及び小文字化
出来ます。
　ところが、この際に cursor 位置の保存値を間違えていたために、
時刻表示などにより cursor 位置が動いてしまった場合に元の位置
に戻せずに、入力行の表示がおかしくなっていました。多分 2.02
以降の bug です。
　Ctrl+L で再描画するまでこの誤表示は続くので、このままで使
いこなすのは至難の技だったと思います。


> 	ファイル名インクリメンタルサーチのカーソル位置指定ミスを修正。

　上と同じような話ですが、こちらは入力の最中ではなくて入力が
完了した時に戻る cursor 位置なので、弊害は微々たるもので気づ
いた人はまずいないのではないでしょうか。
　FD-2.xx では普通の一覧表示モードでの cursor 位置は、反転表
示された部分の末尾になっている筈ですが、Ctrl+S/Ctrl+R キーで
incremental search を行なった後にはそうではない位置に戻って
いました。


　あと、これらとは全然関係ない箇所が修正されていると思います。
一つは微々たる変更だったので HISTORY に書かなかった部分と、
もう一つは 2.06 用の修正ですね。

　前者は shell の入力で「\^J」(0x5c 0x0d) が「^J」の escape
と見なされていなかったという支障です。Bourne shell では「^J」
は「^M」と同様に改行を表す meta character なので escape しな
いと文字としては扱えません。
　bash では「^J」は単なる文字なんですが、bash に慣れて久しい
ので、この Bourne shell 仕様向けの escape 措置に対応出来てい
ませんでした。2.05e からの embug でした。

　後者は「#if 0」で無効化されている部分です。「Future plan」
という comment を入れている箇所の「#if 0」を全部「#if 1」に
すると 2.06 用の各機能が有効になる筈です。
　具体的には builtin の「enable」と「builtin」、起動 option
の「-l」と「-N」、文字列入力時の Ctrl+S/Ctrl+R キーによる履
歴の incremental search です。
　これに先の二画面起動を加えて 2.06 の新機能になります。各自
お試しあれ。

                                               しらい たかし