[FDclone-users:00341] Re: FDclone 2.06a has been released

[Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>]

　しらいです。

In Message-Id <20040908123759.B4CB440C3FB@yuka.unixusers.net>
        Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
> 　しらいです。

> 　以下は HISTORY より今回の変更点の抜粋です。

　恒例の解説編です。


> 	マークファイルへの処理で設問中の interrupt キーを有効に。

　[FDclone-users:00339] で言及した intr key による「全て中止」
機能の実装です。設問への回答時以外なら従来も intr key で中断
出来たんですが、設問中も intr key を見て中断するようにしまし
た。
　これにより、「同名ファイルがあります」などと言われてどうし
ようか迷った場合に、取り敢えず「全て中止」にして改めて対策を
考えるという選択が出来るようになりました。
　intr key は普通 ^C に割当てられていますが、ESC とか Return
に割当てた場合は期待通りの動作は保証しません。まぁ普通そんな
設定にはしないでしょうけど。


> 	リンク実体が同じファイルへのコピーが失敗していた点を修正。

　[FDclone-users:00329] で指摘のあった支障に対する対処です。


> 	シンボリックリンクの上書きコピーが出来なかった点を修正。

　[FDclone-users:00335] で言及のあった支障に対する対処です。


> 	日本語文字列を含むマクロ展開に失敗していた点を修正。

　これは、「日本語%T日本語」のようにマクロと日本語を同時に含
む token が正しく処理されないという支障です。%T はマークの数
だけ token を複製しなくてはならないのですが、その際に文字数
の数え違いがあって、正しく展開出来ていませんでした。


> 	実体の無いシンボリックリンク名補完に失敗していた点を修正。

　一般に、symbolic link を作ってからその実体だけを削除してし
まうと、その file は lstat() は成功するけど stat() には失敗
するという状態になってしまいます。
　FDclone の実装では、filename 補間や wildcard 展開の際に、
stat() だけで判断していたので、このような symbolic link が候
補の対象に入っていませんでした。


> 	ファイル移動のキャンセル時にカーソル位置が移動する点を修正。

　file 移動時は、移動に成功するとその分 file 数が経るので、
一覧リストの中で cursor 位置が移動した数だけ前にずれる筈です。
ところが移動をキャンセルすると file 数は減らないのでずれは生
じません。
　キャンセル時にも一個減ったと思い込んで cursor 位置を前にず
らしていたので、それを回避しました。

                                               しらい たかし