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[FDclone-users:00354] Re: FDclone 2.06b has been released



 しらいです。

In Message-Id <20041213154705.2557F40C3FB@yuka.unixusers.net>
        Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
>  しらいです。

>  以下は HISTORY より今回の変更点の抜粋です。

 今回は間が空いてしまいましたが、その間特に支障もなかったよ
うなので、変更点はここ数日のものばかりです。


> 	UTF-8 コードによるキー入力に対応。

 UTF-8 な shell という話題が FreeBSD-users-jp で出ていまし
て、fdsh も UTF-8 が扱えるのに何故か入力文字に UTF-8 を選べ
ない実装だったので、選択可能にしました。
 但し、FDclone の扱う Unicode は MS と Apple の実装をベース
にした二種のみなので、入力文字によっては表示が乱れる可能性が
あります。
 例えばある Unicode 文字が MS の mapping では全角文字に相当
するのに、利用環境の mapping では半角の相似系文字に相当する
ような場合、FDclone はその文字を全角文字と見なして cursor 移
動に 2 文字分を費やす訳ですが、実際の端末上では 1 文字分の幅
で表示されているので、cursor 位置がおかしくなります。
 この問題は Unicode の仕組みそのものが抱えている問題なので、
FDclone 側では対処する術はありません。


> 	全てのファイルサイズを 0 と表示してしまう OS 環境に対応。

 [FDclone-users:00342] に始まる一連の問題点に関する bug fix
です。


> 	Cygwin 環境で FDD への無駄なアクセスを抑制。

 Cygwin は mount 状態を調べようとすると常に FDD access を生
じさせるという仕様になっているようです。mount/umount 無しに
勝手に FDD 挿抜をされてしまう環境なのでやむを得ないとは思い
ます。
 FDclone では、current directory の file 使用量を算出するた
めに、常に current directory の属する mount position に対し
て mount 状態を調べています。
 このため、directory 移動の度に FDD に access してしまって
いました。

 Cygwin 環境では mount point に余り神経質にならなくても正し
く block size が取得出来るので、mount point を追うのをやめて、
この FDD access を回避しています。


> 	ShiftJIS 環境で一部漢字が入力出来ない点を修正。

 「七」とか「寺」とかいった ShiftJIS の 1byte 目が 0x8e で
あるような文字を正しく入力出来ないという支障を修正しました。
 EUC-JP では 1byte 目が 0x8e だと半角仮名を表すのですが、こ
のルールを INPUTKCODE=sjis 時にも適用してしまっていたので、
ShiftJIS 入力時には適用しないよう修正しました。

                                               しらい たかし