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[FDclone-users:00699] Re: Linux kernel のバージョン管理
- Subject: [FDclone-users:00699] Re: Linux kernel のバージョン管理
- From: Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>
- Date: Thu, 05 Apr 2007 22:54:47 +0900
しらいです。
In Message-Id <070405212425.M0109108@mix.syd.odn.ne.jp>
<hma@syd.odn.ne.jp>さんwrites:
> 濱崎です。
> Linux の kernel のバージョン管理は、2.6.12 あたりから git が
> 使用されています。
CVS の利点は、開発時の手間を省くという点だけでなく、CVSWeb
のような interface が多種多様に用意されていることだと思いま
す。
http://git.kernel.org/ も見てみましたが、この interface は
直観的に判りづらく、目当てのものが探し出しにくいんじゃないか
と思いますが如何でしょう。
実際、FreeBSD や OpenBSD の source repository は CVSWeb で
公開されているので、ある revision で何がどう変わったかの差分
をファイル単位で容易に取得出来ます。
これは product が巨大になればなるほど有用で、Linux kernel
など既に何十 MB もあるのですから、あるファイルのここ数カ月の
変更を追うのに全部の tar ball を拾って来なくてはならない現状
は非常に厄介です。
こんな状況を放置しておいて bazaar model でございとはどの口
が言わせるんでしょうか。ちゃんちゃらおかしいです。
現実的には source tree を常に手元に置いている一部のメンテ
ナしか source 変更の履歴を追えない訳で、手を加える機会を多く
のユーザから奪って門戸を閉ざしているようにすら見えます。
Microsoft の source 公開に纏わる姑息な仕組みに多くの Linux
ユーザが椰揄していたのをかつて目にしましたが、実質的な点を考
えると Linux kernel も大同小異なんじゃないかと思えますね。
> #CVS は Linus の好みじゃないらしいです。
なら RCS でも使ってりゃいーのに。
> 上の資料を読んでから探してみたところ、
> kernel 内の _syscall 定義が消えたのは、この commit のようです。
> http://git.kernel.org/?p=linux/kernel/git/torvalds/linux-2.6.git;a=commitdiff;h=
> f5738ceed46782aea7663d62cb6398eb05fc4ce0
コメントにある agree されたいきさつが気になるんですが、ど
うしてそう安易に容認されてしまったんでしょうか。
かつては man page で _syscall5 の使い方を推奨しておいて、
しかも lseek64() が出て来るまでは _syscall5 macro を使わない
と 64bit access は出来なかった訳です。
ad-hoc だとは言え、一時期でもそういう interface を使わせて
しまったのだったら、それを真に受けた実装が世の中に転がってい
るという発想はないんでしょうかね。
想像するに、上で言っている閉塞性が故に、kernel や glibc の
実装だけを見て「誰も使ってないからおっけー」といった発想で、
利他的な考えには至らなかったんじゃないかと。
しらい たかし