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[FDclone-users:00706] Re: FDclone 2.09d has been released
- Subject: [FDclone-users:00706] Re: FDclone 2.09d has been released
- From: Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>
- Date: Thu, 26 Apr 2007 22:46:29 +0900
しらいです。
In Message-Id <20070426134306.5B0F540C03E@yuka.unixusers.net>
Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
> しらいです。
> 本日 fj.sources に FDclone 2.09d の patch を投稿しましたの
> でご案内申上げます。full package は以下の URL で順次公開され
> ていくと思います。
今回も FDclone 2.09c と同様に、不必要に肥大化した patch と
なっていますが、事情も同様でソースの整理箇所が多いためです。
ご了承下さい。
> Linux kernel 2.6.20 に対応。
[FDclone-users:00691] から始まる一連の Linux 新 kernel 対
応です。結局私の方で外付け HDD を用意して動作確認しましたの
で、[FDclone-users:00693] の patch を採用しました。
今後 Linux kernel 側でまた何か変更があれば、その都度対応せ
ざるを得ないかも知れません。
> INPUTKCODE=utf8 の時のレスポンスを向上。
[FDclone-users:00685] で報告のあった現象に関して、多少症状
が緩和出来ないか色々工夫してみました。
反応が鈍いだけならともかく、特定の sequence に対してはキー
の取りこぼしも発生していましたので、少なくともその症状だけは
修正しました。
しかし、[FDclone-users:00686] でも書いたとおり、遅さの根本
的な原因は UNICODE 仕様にあるので、抜本的な解決にはなってい
ないと思います。
> 空ディレクトリへのアクセス時に異常終了することがある点を修正。
ここで言う空 sirectory とは、「.」や「..」すら含まず、画面
表示では「ファイルがありません」となっている directory のこ
とです。
一般の UNIX file system だとそういうことは起きないので、多
分 floppy drive 上の疑似 directory でのみ発生する現象だと思
います。
例えば空の floppy disk を用意して setdrive で A: に割当て
ます。そして以下の手順で操作すると SIGSEGV で落ちると思いま
す。
1.A: 以外から起動。
2.カーソルを先頭の「.」に移動。
3.LOG_DIR コマンドで「A:/」を指定。
4.「ファイルがありません」と表示される。
5.QUIT_SYSTEM コマンドで終了。
単に変数の初期化を忘れていただけのことなんですが、異常終了
とはちょっと深刻なバグですね。終了する直前に落ちるので気がつ
かなかっただけという人もいるかも知れません。
QUIT_SYSTEM 以外でも落ちる条件はあるのですが、これ以外だと
もう少し複雑な手順になるので、実際はそういうケースがなかった
のかも知れません。
> 大容量のフロッピードライブにアクセスできなかった点を修正。
大体 20GB 以上の partition に対して、桁溢れを起こしてまる
で違う箇所をアクセスしてしまっていました。
このくらいのサイズから FAT の総容量が 65536 sectors を超え
てしまい、その結果 root dierctory の offset sector number が
16bits で表せなくなってしまいます。
u_short で持っていたこの offset 値を u_long で持つように改
めました。
[FDclone-users:00692] で floppy drive のアクセスに失敗した
という話が出ていましたが、ひょっとするとこれが原因だったのか
も知れません。
しらい たかし