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[FDclone-users:00751] Re: FDclone 2.09h has been released



 しらいです。

In Message-Id <20080315091106.4ECBC40C604@yuka.unixusers.net>
        Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
>  しらいです。

>  本日 fj.sources に FDclone 2.09h の patch を投稿しましたの
> でご案内申上げます。full package は以下の URL で順次公開され
> ていくと思います。

 FD-3.00 の動作検証が進まないうちにまたもや 2.09 の重大なバ
グが見つかってしまいました。2.09g の時に 2.xx 系の最後と言っ
てたんですが、残念ながら 2.09h を出す羽目になりました。


> 	ATTR_FILE/ATTR_DIR の結果が反映されないことがある点を修正。

 ATTR_FILE もしくは ATTR_DIR を実行すると、まず変更すべき属
性値を入力させられます。その後、入力値を設定しますが、その際
に現在値と相違ない属性については変更しません。
 この仕様自体は問題ないのですが、現在値と入力値が一致するか
否かの判断がおかしかったため、相違あるのに変更しなかったり、
相違ないのに変更したりしてしまっていました。
 後者は特に実害はないのですが、前者は機能が働いていないこと
になるので致命的な問題点です。

 何が起こっていたかと言うと、現在値と比較していたのは入力値
ではなくて前回の入力値でした。例えば A -> B -> C と変更した
場合、2 回目の変更では C ではなく B を現在値と比較します。
 この時、1 回目の変更で既に B に設定済なので現在値と一致し、
その結果変更点がないと見なして変更を実行しないことになってし
まいます。
 因みに 1 回目は「前回」がないので成功するんですけどね。

 この支障は結構古くからあったもので、2 年以上前の 2.07c 辺
りで embug したものと思われます。
 2 回目以降でしか症状が現れず、また何度か試していると「前回」
の値も相違するので有効になってしまい、この支障に直面した人も
看過してしまったいたかも知れません。
 実際私もこの機能は日常的に使用していましたが、支障には全く
気づいていませんでした。

 なお、各属性値のうち file mode だけは入力値に拘らず常に変
更が実行されるようになってしまっていました。これは特に実害は
ないのですが、無駄な操作になるので同時に修正済です。
 file mode で表される属性には各種保護 bit の他に S_IFMT で
mask される file type があって、これは入力することが出来ませ
ん。
 属性値比較の際に、file type を含まない入力値と、file type
を含む現在値とを比較してしまっていたので、常に「相違あり」と
判断していました。


> 	制御端末が無い場合にエラー表示されることがある点を修正。

 [FDclone-users:00742] の報告に対する bug fix です。この対
処部分の patch は [FDclone-users:00743] と同じ実装です。


> 	ファイル名表示範囲変更中の補完候補一覧表示がおかしい点を修正。

 [FDclone-users:00747] の報告に対する bug fix です。この対
処部分の patch は [FDclone-users:00748] と同じ実装です。

                                               しらい たかし