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[FDclone-users:00783] Re: FDclone 3.00 has been released



 しらいです。

In Message-Id <20080530181833.9FCEC480681@yuka.unixusers.net>
        Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
>  しらいです。

>  本日 fj.sources に FDclone 3.00 の full package を投稿しま
> したのでご案内申上げます。同じものが以下の URL で順次公開さ
> れていくと思います。

 β版の日付を見ると去年の 5/10 に最初の package を作成して
いるので、それから丸一年経っていることになります。開発を始め
たのは 2.09d の頃なので、4/末辺りでしょうか。
 3.00 の概要を発表したのが 7/21 の OSC2007 Kansai の時で、
ある程度形になってβ版として公開したのが KOF2007 直前の 11/3
でした。βテストに半年はかかり過ぎですかね。

 まぁともあれ、何とか無事に release まで漕ぎ着けましたので、
3.00 を皆さん是非ご活用下さい。


>  以下は HISTORY より今回の変更点の抜粋です。

 では、長くなりますが以下変更点の解説です。major version up
とあって全て機能追加もしくは仕様変更になっています。bug fix
は今回全く含まれていません。
 新機能の詳細に関しては man page 等各種 document を参照して
頂く方が確実だと思いますが、ここではさわりだけ紹介させて頂き
ます。


> 	URL ドライブ機能の追加。

 directory 指定時に http:// や ftp:// といった URL を記述出
来る機能です。FDclone の全ての機能が URL ドライブ上で使える
とは限りませんが、ほぼ透過的な操作が実現出来ていると思います。


> 	リダイレクトファイルとしてソケットを扱うスキーム修飾子の追加。

 この機能はβ版にも実装されていたので、既に試された方もいる
かと思いますが、connect://, accept://, bind:// の prefix を
redirect 時の filename に使うことが出来るようになりました。
 これにより、shell script で簡単な network programming が可
能になります。


> 	メッセージカタログ機能の追加。

 表示 message を完全に別 file から読込むことにしました。用
意されている message catalog は英語と日本語のみですが、新し
catalog を作ることで I18N な対応も可能になります。


> 	各種設定登録数の上限を撤廃。

 キー割当てやランチャ登録の上限数を撤廃しました。理論上は、
int 幅で表せる最大数まで幾らでも登録出来る筈ですが、現実的に
はその前に memory が足りなくなって abort すると思います。


> 	EDIT_CONFIG が引数に内部変数名を指定可能に。

 command line から「EDIT_CONFIG SORT_TYPE」のように直接変数
名を指定してカスタマイザを起動出来るようにしました。ある変数
の設定だけを設定するマクロも組めると思います。


> 	内部変数 AUTOUPDATE の追加。

 表示画面を定期的に reload する機能です。background で何か
作業中に、file 生成状況を real time で観察したい場合などに有
用でしょう。


> 	内部変数 VERSION の追加。

 FD-2.xx と FD-3.xx を区別したい場合に使えます。


> 	内部変数 URLDRIVE, URLKCODE, HIDEPASSWD の追加。
> 	内部変数 URLOPTIONS, URLTIMEOUT の追加。

 URL ドライブの設定用パラメータです。詳しくは man page を参
照して下さい。


> 	内部変数 FTPPROXY, FTPLOGFILE, FTPADDRESS の追加。
> 	内部変数 HTTPPROXY, HTTPLOGFILE の追加。

 URL ドライブで FTP/HTTP protocol を使用する場合の設定用パ
ラメータです。こちらも詳しくは man page を参照して下さい。


> 	内部変数 HTMLLOGFILE の追加。

 URL ドライブで HTTP protocol を使用する際に、受信した HTML
部分のみを出力する log file の指定です。


> 	組込みコマンド accept, socketinfo, addcr の追加。

 redirect file に socket を使う場合に有用となる各種コマンド
です。
 accept は bind した socket を accept します。socketinfo は
確立した socket 情報を取得します。addcr は LF -> CR/LF 変換
用 filter です。


> 	組込みコマンド echo に -N オプションの追加。
> 	組込みコマンド read に -N オプションの追加。

 addcr と似たような話になりますが、socket 通信用に改行コー
ドを LF <-> CR/LF 変換するための option です。


> 	アーカイブブラウザフォーマット %w, %p, %B, %b, %/, %! の追加。

 FTP/HTTP の filename 一覧を構文解析する際に、これまでの識
別子では足りない要素が出て来たので、format の追加を行ないま
した。詳しくは man page を参照して下さい。


> 	複製用リダイレクト記述子 <>&, ><& の追加。
> 	クローズ用リダイレクト記述子 <>-, <>&-, ><-, ><&- の追加。

 socket の場合入出力を同時に使うことが多いので、redirect 入
出力を同時に制御出来る redirectee を追加しました。


> 	リダイレクト記述子 >< の既定ファイル記述子を標準出力に変更。

 これは些細な仕様変更なんですが、そもそも <> と全く同じ仕様
で >< を用意してあったのを、socket redirection では <> の多
様が予想されるので、>< の方は違う仕様にしてみました。
 <> が 0<> と等価で、>< の方は 1<> と等価ということですね。

                                               しらい たかし