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[FDclone-users:00791] Re: FDclone 3.00a has been released
- Subject: [FDclone-users:00791] Re: FDclone 3.00a has been released
- From: Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>
- Date: Sat, 21 Jun 2008 19:53:23 +0900
しらいです。
In Message-Id <20080621103717.EB5514806C0@yuka.unixusers.net>
Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
> しらいです。
> 本日 fj.sources に FDclone 3.00a の patch を投稿しましたの
> でご案内申上げます。full package は以下の URL で順次公開され
> ていくと思います。
最近一週間ほど留守にしていまして、patch 作成後の検証期間が
十分に取れなかったのですが、結構重要な bug fix も多いので早
めに release することにしました。
directory traverse の件も誰からも反応ないままですし、code
freeze して 3 日くらいしか経ってない状況でもあるのですが、余
り遅くなると bug の影響を受けている人には困りものですから。
> 以下は HISTORY より今回の変更点の抜粋です。
今回は ML に上がって来ていない変更点の方が多くなっています。
major version up 直後とあって注目度も高く、ML に参加していな
い方からの報告が多かったようです。
勿論、bug 自体も多かったとは思いますが。
> 引数のない alias の置換に失敗していた点を修正。
[FDclone-users:00784] で報告のあった bug に対する修正です。
user shell として使うには alias はほぼ必須の機能ですので、そ
んな大事なところでミスをしてしまってご迷惑お掛けしました。
> アーカイブブラウザを再帰的に起動した時に異常終了する点を修正。
archive browser を用いて、その中に更に archive file を含む
ような archive file を参照する場合、archive browser から再帰
的に archive browser を起動出来ます。
この際のメモリ管理が甘かったため、archive browser から抜け
る時に解放した筈のメモリ領域を参照してしまい、SIGSEGV で異常
終了するようになっていました。
解放した領域への pointer に NULL を代入することで、この症
状に対応しました。
また同時に、メモリ解放を最小限に留めることで、メモリの確保
と解放の連続といった無駄を減らしましたので、archive browser
再帰起動時の performance が若干向上していると思います。
スペックの低い環境でないと体感出来る程の違いは見られないと
思いますが、テスト用に memory log を取るために高負荷になって
いたケースでは明らかに効果が見られました。
> URL ドライブの directory traverse 問題に対処。
[FDclone-users:00788] で指摘させて頂いた問題に対する対応で
す。基本的に [FDclone-users:00789] の patch と同等の対処にし
ていますので、FTP/HTTP で directory traverse は禁止です。
必要性はまず無いとは思いますが、FTP/HTTP 経由で「/」を含む
file name に access するような用途があるようでしたら、また別
の対処法を講じる必要があるのでご相談下さい。
# 槍玉に挙がってた FFFTP は何か全然動きが見られませんねー。
> FTP 通信時の telnet コマンド実装ミスを修正。
FTP 通信時には、緊急切断等一部の operation 時に telnet コ
マンドを発行するようになっているんですが、その処理をミスって
いたので修正しました。
一つは、WILL/WONT に対して DONT を、DO/DONT に対して WONT
を返答するべきところで逆の telnet コマンドを返してしまってい
た点で、これは単純に DONT/WONT を入換えました。
もう一つは data port の通信に対してまで telnet 対応してし
まっていた点で、これは control port のみ telnet 対応するよう
に改めました。
後者の弊害としては、telnet IAC コマンド (0xff) を含むよう
な文字列が LIST コマンドの応答文に含まれる場合に、文字列を正
しく受理出来ないという状況にありました。
具体的には、file name に 0xff を含むような file を FTP 経
由で参照することが出来ません。まぁ普通はそんな file name は
作成しないので大きな影響はないと思いますが。
> Solaris 8 でコンパイルに失敗する点を修正。
Solaris 8 は 9/10 と違って USEINSYSTMH がないと compile 出
来ないので、machine.h に記述を追加しました。
<netinet/in_systm.h> は BSD4 に由来する header ですので、
SYSV 系の Solaris には本来不要なのですが、SunOS からの名残り
で Solaris 8 には残っていたのだと思います。
この header は Solaris 9/10 でも compatibility のために残
されていますので、Solaris 全般で USEINSYSTMH を有効にしまし
た。
> 各種ドキュメント表記の Ver. 3.00 対応。
各種 document で「FDclone 2」と書かれた部分が見つかりまし
たので、実態に合わせて「FDclone 3」に修正しました。
しらい たかし