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[FDclone-users:00850] Re: FDclone 3.00e has been released



 しらいです。

In Message-Id <20100227073502.AAA5587C001@yuka.unixusers.net>
        Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>writes:
>  しらいです。

>  以下は HISTORY より今回の変更点の抜粋です。

 何度か release を忘れてしまったために、前回の release から
随分間が開いてしまい、無駄に patch が大きくなってしまいまし
たが、実質的な変更点としては下記 3 点になります。
 他は関数名の変更とか記述の厳格化とか、source 整理の結果に
よる差分なので、その辺りを除くともっと小さな patch になって
いたと思います。


> 	インストール用に mkdir_p.c を追加。

 これは前々からの懸案事項だったんですが、make install 時に
作成する directory を「mkdir」でなく「mkdir -p」にしないと上
層 directory が無い時に失敗するという問題の対処です。
 FDclone の directory 構成の階層化とか、I18N 対応による OS
自身の directory 構造の複雑化とか、実際 -p なしだと失敗する
ケースは増えて来ているようです。
 しかし、非 POSIX 環境では mkdir(1) に -p option は用意され
ていないため、無碍に「mkdir -p」に置換える訳にもいかず、今回
はその機能を build command として実装しました。

 ついでに、make install の際に copy する順番を、比較的重要
性の高いものから先に変更しました。make install に失敗しても
error message を見逃す人って少なくないようですからね。
 error message を無視されるとどの道何らかの支障はあり得るの
ですが、気は心ということで。


> 	Cygwin 1.7.1 対応。

 [FDclone-users:00846] で公開捜査していた一件です。結局どこ
からも回答は得られなかったのですが、旧版での支障より最新版で
動かないことの方が問題なので見切発射で ncurses 化しました。
 同時に terminfo 化しても良かったのですが、他の platform で
は termcap で統一されているので、支障のない限りは termcap の
ままにしておきます。
 実際、libncurses を使う限りはどっちの interface を使っても
terminfo DB の方を参照するので、interface だけ terminfo 化す
る意味は余りない筈です。


> 	非 ANSI C 環境でコンパイルに失敗することがある点を修正。

 K&R C では単項演算子は「-」「~」「!」のみで「+」は二項演算
子としてのみ使用出来ます。それを忘れてつい単項演算子「+」を
使用していた箇所があったので修正しました。


P.S.
 [FDclone-users:00848] の patch はより refine した形で取り
込んでいますが、HISTORY には記載していません。
 症状の再現条件が報告されたケース以外にも結構あって、それを
まとめたうまい表現が思いつかなかったので、敢えて載せなかった
のですが、症状自体は解消していると思います。

                                               しらい たかし