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[FDclone-users:00935] Re: ディレクトリ作成時の大文字から小文字への自動変換について



 しらいです。

 FDclone とは関係ありませんが...。

In Message-Id <20110503094158.44628d5f.shohta@seagreen.ocn.ne.jp>
        Hironori (Shohta) NAGAKUBO <shohta@seagreen.ocn.ne.jp>さんwrites:
> Good**, 長久保@福島いわき です。

> 私は Windows とデュアル・ブートで Linux を使っておりまして、
> MAKE_DIR (k) コマンドの相手先の file system は「vfat」です。

 そういうことならば、vfat file system の mount option をい
じればある程度 case sensitive な対応が可能になりますよ。
	posix	case sensitive に file name を識別。
	shortname=win95
		SFN (short file name) を大文字で表示する。

 今回の現象に関しては多分後者が関係していますね。この既定値
は「lower」となっており、SFN は小文字で表示する仕様になって
います。
 この lower の仕様では、全て大文字で表現された file name に
対しては LFN (long file name) を生成しないので、SFN のみで表
現されてしまいます。
 「AISOFT」→「aisoft」も「Aisoft」→「Aisoft」もこれで説明
がつきますね。多分、8+3 文字を越えれば全て大文字でも case が
保持される筈です。


 FAT 仕様では、Windows 拡張により、MS-DOS 時代の 8+3 文字の
SFN に加えて、任意で LFN のエントリを追加出来るようになって
います。
 大文字小文字の混在する file name や 8+3 文字を越えてしまう
file name に対しては、SFN では表現し切れないので必ず LFN が
生成されます。

 一方、大文字小文字の混在しない 8+3 文字以内の file name に
対しては、SFN で表現し切れるので LFN は必要ありません。そう
いう場合は SFN のみ生成します。
 但しこの SFN 仕様には Windows の中でも仕様の揺れがあり、NT
以降では SFN に小文字を混入出来るようになっていたり、XP 以降
では LFN を無条件に生成したりと、一貫性が保たれません。
 それを吸収しているのが上記の shortname option なのだと思い
ます。

 posix option の方は Windows から見た際に不具合が生じそうな
ので、shortname option の方だけで対処した方が無難でしょう。
mount(8) を参考に色々試してみて下さい。
 但し、いきなり HDD に対して実験を行なうと設定ミスした際の
ダメージが大きいので、まずは floppy や USB メモリ等の被害が
少ない media で試してからの方が安全だと思います。

                                               しらい たかし