[FDclone-users:00827] Re: FreeBSD/ports for 7.0R

[Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>]

　しらいです。

In Message-Id <86bpwkqgli.knu@iDaemons.org>
        "Akinori MUSHA" <knu@iDaemons.org>さんwrites:
> 　もう遅いです。7.1-RELEASE へ向けての ports ツリーのフリーズは
> かなり前でした。(9月上旬)

　FDclone の方で各種 OS の release 時期に合わせて開発を進め
ている訳ではないので、そういうタイミングについては間が悪かっ
たとしか言いようがありませんね。


> 　一般的な話として、メジャーバージョン番号が上がるというのは、
> 特にリリースが近くなった時期など、パッケージメンテナを躊躇させ
> ます。非互換性や不安定要因があるなら古い方を残すべきなのか、
> その場合新旧バージョンを共存できるようにすべきか、いずれか一方
> のみ選択できるようにすべきなのか、等考える必要があるからです。

　2.09 -> 3.00 の変更点は以前説明させて貰ったと思いますが、
一般的な major version up と比べると minor change に近い変更
だと思います。
　当初は 2.10 として release する予定だったのですが、一部 OS
ではこれまで未使用だった library を link する必要があるので、
互換性を損なう可能性を恐れて major version up にしました。
　設定ファイル名が依然 fd2rc という名前だという話題でこの辺
の解説はさせて貰っていると思います。

　また、3.00 の開発には一年近くかけているので、その間に 2.09
の source を出来るだけ 3.00 の形に近付ける努力をして来ました。
2.09i は結構 3.00 に近い source になっています。
　上の library の件も実際には大事には至らなかった様子ですの
で、結果的には 3.00 は 2.10 程度の位置付けになっていると思い
ます。
　少なくとも、1.03u -> 2.00 への変更時と比較すると、仕様追加
はあっても仕様変更が無いので upper compatibility は保ててい
る筈です。

　一般論としてのメンテナの苦悩は判りますが、FDclone 3.00 に
関してのみ言うならそこまでの危惧は不要だったんじゃないでしょ
うか。
　どうしても心配だったら、その時に相談してくれれば良かったと
思います。


> 　今回私はさほど考慮には入れませんでしたが、 fd はシェルなので、
> ユーザがログインシェルにしている場合など、アップグレードしたら
> ログインできなくなったりリモート処理が転けるようになったり等を
> 危惧する向きもあるかもしれません。

　それなら猶のこと 3.00 系の方が適切だと思います。ML 記事を
追っていれば、3.00b で login shell ならではの問題点を数多く
修正したのはご存知だと思います。
　2.09 にはこれらの問題が修正されないまま残されていますので、
login shell として使用するには堪えられないかも知れません。

　FreeBSD の次々期リリースがいつになるのか知りませんが、変わ
ることに臆病になり過ぎるのもまた問題だと思いますので、なるべ
く早めに upgrade されることをお奨めします。


> > 　OpenBSD なんかは割と頻繁に update するみたいなんですが、OS
> > の癖なのか単にユーザ一個人の癖なのか判断が難しいところですね。
> 
> 　OpenBSD に関しては、ユーザがセキュリティにとても敏感なせいかも
> しれませんね。

　OpenBSD の場合は OS の性格が利用者を選んでいるので、ユーザ
の性格も OS の性格も似たようなものになるんでしょうね。初心者
や security に無頓着な人は OpenBSD を選ばないでしょうし。
　でも FreeBSD や NetBSD のユーザ層ってなかなか見えて来ない
んですよね。個人的には、古参の人が多いから portupgrade くら
いは日常的にやってそうな気もするんですが。

                                               しらい たかし