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[FDclone-users:00882] Re: tar file format
- Subject: [FDclone-users:00882] Re: tar file format
- From: Takashi SHIRAI <shirai@unixusers.net>
- Date: Mon, 21 Jun 2010 20:37:08 +0900
しらいです。
In Message-Id <20100620224648.18c26388.riki1017kazu@gmail.com>
Rikito INAKAZU <riki1017kazu@gmail.com>さんwrites:
> 稲員です。
> > あれ?GNU tar 1.15.1 では A lone zero block の warning は
> > 吐きませんでしたよ。ChangeLog には載ってないので検証が難しい
> > ですが、もっと後なのでは?
> おやっ?豊田さんによる元の指摘が GNU tar 1.15.1 によるものだった
> はずですが、なにが違うんでしょうね?
私が試したのは Vine Linux に付随して来たものなので、元のま
まではないのかも知れません。tar-1.15.1-0vl2.3 とかいう名称の
package になってました。
> POSIX.1 の pax の仕様の中で記述されています (私が確認したのは SUSv2
> ですが、まあほとんど同じでしょう)。テキトー訳だと「最後の block group
> は必ず full size 必要で、2 つの zero block の後ならゴミがあっても
> かまわない」みたいな記述になってます。
SUSv2 の規格がいつの間にか Internet 上で閲覧出来なくなって
しまってるので確認は出来ないんですが、POSIX で決められてるん
なら仕方ないですね。
ただ、Linux 方面にありがちの POSIX 偏重主義だけはやめてお
いて欲しいですね。POSIX が認めなくても、かつて確かに UNIX だ
った環境はある訳で、それを無かったことには出来ません。
特に tar なんか PDP-11 時代の archive だって現存する訳です
から、そういう往年の tar ball が非 POSIX 仕様だからって開け
なくなってしまうのは問題です。
勿論、現時点ではそうなっていないんですが、GNU tar は流れ的
にそういう方向に走りそうな気がしてならないもんで。
> 私はそこまで深刻な事情を抱えたことはありませんが、たまにきまぐれで
> 古い環境を使ったりする時に最新版が未修正で build できて動作も完璧
> だと素直に感動しますね。
元々が CISC NEWS 上で開発していたので、そういうニッチな環
境で build 出来ない free software の数々に相当手を焼いた経験
から、極力多くの platform を視野に入れています。
autoconf 使わないのだって ANSI style で記述しないのだって、
そういう往年の環境を時代のせいにして切捨てたくないからです。
それで一体どれだけの人が救われるのかは判りませんけどね。
でも、たまにそういうロートル環境での仕事を強いられた時、他
の free software は全く build 不可でも、FDclone さえ動けばそ
れだけで作業効率が格段に上がるんですよね。
bash も screen も Wnn も wget も build 出来ない環境でも、
floppy に FDclone 忍ばせて持込めば取り敢えず何とかなってしま
う訳です。
ただ、最近は source 肥大化し過ぎて「floppy 1 枚に収まる」
という条件は厳しくなって来てますけどね。tar + gzip なら楽勝
ですが compress しかない環境だと、今結構ギリギリです。
> FDclone もいまだに DOS/V, PC98 版が当たり前のように提供されて
> いて、そのモチベーションの高さに感心します。
MS-DOS 版はそろそろ終息させるかも知れません。例の UNLHA 問
題の煽りで Vector が LZH 形式を受理しなくなっちゃったので、
そろそろここいらが潮時かなと思い始めてます。
しらい たかし